ウズで遊べる『知世』のマダミス一覧
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名前のない夜に
知世
終電を逃した深夜の駅前。
帰る理由を見失った少年と、帰れない事情を抱えた少女が、偶然出会う。
「名前は聞かないこと」
「ほんの少しだけ嘘を混ぜて話すこと」
そんなささやかな約束を交わし、ふたりは静かな街を歩き出す。
コンビニの灯り、川沿いの風、夜明け前のホーム。
取り留めのない会話の中で、嘘と本音はゆるやかに溶け合っていく。
やがて訪れる別れの時。
名前を知らないまま交わした言葉だけが、確かな温度を残していく。
これは、何も起きない一夜の物語。
それでも確かに、忘れられない時間の話。
2
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2026/05/17公開
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雪の下で、もう一度
知世
雪はすべてを覆い隠す。記憶も、痛みも、後悔も。
だがその下で、確かに残り続けるものがある。
冬馬は雪の日にだけ現れるひとりの少女と出会う。どこか懐かしいのに、彼はその記憶を思い出せない。
少女はすべてを知っているように微笑み、ふたりは何気ない日常を重ねていく。
だがその時間は、終わりへ向かうためのものだった。
忘れられた過去と、残された想い。
誰かが忘れても、冬が憶えている。
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45
2026/05/04公開
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白の境界
知世
白い空間で目を覚ます。
四人は対話を始める。
孤独をなくすために。
痛みを分け合うために。
境界を溶かすために。
それぞれの思想がぶつかる夜。
やがて提示される選択。
これは正解を出す物語ではない。
あなたが、選ぶ物語。
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2026/04/04公開
最後の海
知世
半年後、巨大隕石が地球に衝突すると報道された。
けれど、湊は、それよりも先に死ぬ。余命は三か月。世界が終わる前に、自分の時間が尽きることを知っている。
「みんなで終われるなら、怖くなかったかもしれない」
そう思った夜、湊は病院を抜け出した。
街はまだ動いている。電車も、店も、恋人たちの喧嘩も。終わるはずの世界は、驚くほど普通だった。
そこで出会ったのが灯。
健康で、家族もいて、世界が終わることを受け入れられない少女。
夜を重ねるたび、二人の距離は縮まっていく。
そして、終わりの時間もまた、静かに近づいていた。
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2026/03/15公開
雨の色彩
知世
とある私立の女学院。美術棟。
そこは、いつも雨音が絵筆の代わりになる場所。
ひと筆、ひと滴。
絵を描くたび、色の中に何かが消えていく。
息の音、笑い声、心の温度。
そして今日、ひとつの命が、
キャンバスの上に沈んだ。
『芸術とは雨のようなものだ。誰かを濡らし、誰かを癒し、誰かを溺れさせる。』
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2026/02/28公開